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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学校3年生 1学期 その1

2007/04/05
養護学校に 「障害児と生きる日常(34762)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sはこの春(っていうか明日)から小学校の特学の3年生になる。

 だが、よく面倒を見てくれる6年生のお兄さんたち3人(同じクラス)とともに今年度いっぱいで卒業の予定だ。

 来年度(って1年後)から、少し遠く(でも同じ市内)にある養護学校に転校することにした。

 本人の学習状態(集団のことよりも身辺自立も含めた個別指導が早期に必要)、まわりの様子(6年が出ると一気に低学年化と少人数化が進む)、そして執拗な市教委・校長の薦め(向こうはS個人のことより単に適正就学にもどさせたい)などから判断してこのことを決めて、昨年度末に、家庭の意向として伝えていた。

 結構、昨年度あたりからそう思い始めていたけど、「代わった方がいいと思います」ってお上に言われると反射的に「いやです」と言っていたのだが(笑)、自分たちの意志で「代わろう」と思い始めるといい点ばかり見えてくる。

 このタイミング(小4の学年はじめ)だと、幼3年・小特3年・小養3年・中養3年…と本人にとっても区切りがよかったり、今年給食交流に行くクラスも、向こうはクラス替えがないタイミングなので、校内の交流から校外の副籍交流にスムーズに移行できる…など。

 また後1年ってことで、通常級の交流や特学での学習に、先生たちも今以上に気合いが入るかも…。

 そして、すごく助けてくれている先生お二人…養護の先生と特学のお一方が来年度はもう異動するだろうという内部情報も含めて、ちょうどここらで…と決めたのであった。

 もちろん、また就学相談に図ったりするし、養護学校の先生から強い反対(笑)があったりするとわからないが、すでに昨年度授業参観したり交流行事に参加したりしてクラスの様子も見ているのだが、向こうもなかなかいい感じだ。ただ今年、学年が変わってどんな先生が養護学校の中学年担任か…これは重大であるが。

 
 さて、世の中というのは不思議だなあ…と思うのは、養護学校の情報がたくさん欲しい今年…何人も知り合いがそこに吸い込まれて(笑)いった。

 ひとりは、今年他の小学校から転入する女の子のお母さんが、妻の中学時代の同級生。ややこしいけど私の教え子の母(その子の兄を教えた)でもある。

 二人目は、昨年度C中学校の特学で一緒に働いていた人(そしてすごく力のあるおだやかな若い先生)の、臨時採用教員として決まった勤務先がその養護学校。そうなるといいなとは思ったが見事ビンゴ! そのまま採用試験に通って残ってくれるといいなあ。

 さらに三人目は、教員の異動発表の新聞を見て発見した。かなりびっくりした。

 私の大学時代のピアノ(ロック系)の師匠でもあるSっ子さんがこの春から来るようだ! よく考えたらもともと大学でも特殊教育(今はもう特別支援教育?)の専門課程だったし、バンド引退後ずっと養護学校一筋だったのだからなんとも心強い存在になりそうだ。

 でももう15年近く音沙汰なし…にこちらがしていたので急に電話かけるのもなんだし、たぶん校内でばったりあって、「あれえ、なにしてんのお?」なんてことになるのだろう。 「今日、なんか演奏でもするのー?」という感じで…。

 私がその後、教師や自閉症児の父になってたりの情報を知らないことを考えると、なぜここにいるのかの説明に多大な時間がかかる予感がする…。ちなみにSっ子さんはかなり天然系楽しい方なのである。ピアノやオルガンを弾くときはすごいのに、集合写真を撮ろうと並ぶとなぜか間違えて後ろ向きになっているような先輩である…。

 それにしてもあのピアノを養護学校のイベントとかでまた聴けるかも知れないと思うとわくわくする。でもたぶん、Sは、耳をふさいで飛び跳ねたりするのだろうが(笑)。

 ついでに、その学校の100人以上の教師の中、いい先生としてマークしている小学部の3人のお名前は「転勤していく人」の方にはなかった。来年度はわからないがとりあえず一安心だ。

 ということで、今年1年間Sが楽しく過ごして成長するよう祈りながら、来年度の準備も着々と進めるのであった。

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2007/04/13
保護者会 「ひとり言・・?(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sの小学校の保護者会に行った。

 特学のが終わった後、ここでクラス替えのあった交流クラスの保護者会にも出た。

 通常級の保護者会に「保護者」として参加するのは初めてだ。

 担任の先生は新規採用の若者である。

 おばちゃんたちが机をL字形にして取り囲む中、男性が緊張しつつさわやかに話題を進めていく。

 結構かっこいいし、韓流スターみたいだ(笑)。

 ちょっと何かの書類をとりに行ったりするのに、ささっと、身のこなしが軽い! 

 うーん、若者だ。

 先輩方から言われた話で…なんて前置きしながら、「子どもの前で担任の悪口を言わない」とか「子どもの口から出ることが真実とは限らない(確認してから動く)」とかベテラン技のお話をするなんてなかなかたいしたものだ。

 私の参加は、交流に行くのでよろしくというごあいさつだけでよかったのだが、こんなに気楽に保護者会を見ることもめったにないので、そのまま出ていた。というか一人だけ出て行きにくかったし…。

 役員決めも順調に終わった。「どなたかやってくださいませんかねえー」なんて甘えると?すぐに決まった!

 学習についてはシビアな…いや少しピントのずれた厳しい質問なども出ていたが、ちゃんと自分の方針とかも伝えながら、うまく答えていた。 

 数年前まで、この「お母様方に囲まれた恐ろしい?光景」の、あっち側の席にいたのか…と思うと、今さらながらちょっとびびるのであった。

 韓流スターみたいじゃなくてすみませんでした(笑)。

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2007/04/15
法事 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 今日は妻方の祖父の13回忌。Sから見るとひいじいちゃんだが本人は面識なし。

 法事といってもごく身内が集まっての簡単のものだったし、いつもお墓参りに行くお寺だったので自閉症児Sも参加した。

 お堂での読経に初参加。同じ場所だが、祖母のお葬式の時は始まる前に泣いて出てしまっていた。

 今回もダメなら外で私と遊ぶ予定だったのだが、小学校でいろいろなところに行って「着席」する機会が増えた分、何事もなく入室。

 お坊さんのお経が始まると、なんだかうれしそう。

 どうやら、お経と木魚の音が好きらしい(笑)。

 ご焼香までほとんどいすに座って過ごした。

 さすがに説法の頃には、寝転がったり飛び出そうとしたりともう持たなかったが、なかなかの成長に驚いた。

 ただ、本人の中ではこの行事がどういう位置づけになっているのか不明ではあるが…。木魚の調べとお坊さんの独唱コンサート?

 あまりにもいい子だったので、『般若心経』のCDとか買っておいて、泣いたときにかけてみようか?とまで妻に言われていた。

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2007/04/20
給食交流 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sは週に1~2回、原学級に給食交流に行っている。私の仕事のやりくり(つまりうまくつくった授業の空き時間)がついた日に、私と一緒に行くという形だ。

 昨年度、「この子と一緒だと落ち着く?」というY君(幼稚園も一緒)と同じ班にしてもらっていたが、今年度もその形でお願いした。

 つまり、Y君と同じ班の人は、うちのSと一緒に給食を食べる。

 うれしかったのは、行った初日、班の女子が「わーい、Sちゃんと一緒に食べられる。Y君のおかげだね。ありがとう!」と言ってくれたこと。

 礼を言われているのは、Y君なのだが、Sを歓迎してくれていてとてもうれしかった。


 日頃、朝礼中に吠えてたり、体育館に飛び込んできたり、決して「そんなに親しくはなりたくない?」Sとの交流にみんなが喜んでくれるなんて、たぶん、原学級の先生もよほど上手に話してくれたのだろうと思った。

 フライングして食べ始め、ハシを右手に持ったまま素手の左手で食べたり、コロッケの外側だけ食べて中身は後からつぶしながら食べたり…ほんとだったら「きもちわるーい」とか言われてもおかしくないところを、「ほら、おもしろいねえ」などと盛り上げながら、今後も末永くおつきあいしてもらえるようにがんばるのであった。

 ある意味交流しているのは私だけなのだが…。

 一年前は泣きに行っていたようなものだったが、昨年中に慣れてきた。

 今日も泣かずにみんなに愛想を振りまけてよかった。

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2007/04/24
笑顔がサイン 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 我が家の自閉症Sは機嫌がいいと、ニコニコしていたり、バカ笑いしているときがある。

 このテレビが楽しかったんだなとか、やりとりの中で笑うようになったりして、おもしろさがこちらにはっきりとわかるときもあるのだが、なんだかわからないことに大うけしていることもある。

 今日の夕方も、布団に潜って大笑い。なんだかわからないがつきあってとなりに寝て、「こちょこちょ」なんてやると大喜びだ。

 ここまでは仲良し親子のようだが、「ハッ」と思い出した。

 そう、Sのバカ笑いには「もうすぐうんこが出ちゃうぜ、ハッハッハッハッ」というのもあるのだった。

 最近は結構自分でズボンを脱いで勝手にトイレですませていることもあり、かなりの確率で自分から行けるようになっているのだが、今日は「すきあらばやってやろう」という気になって、たぶん「その辺にやったら楽しいだろう」とか想像しながらうけて笑っているのでは(勝手な推測)と思われた。

 くすぐりながら、「えーい、ズボンを脱げ!」と無理矢理脱がすと、トイレにダッシュ!


 洋式便器に座るやいなや、2本のバナナが次々と飛び出していった。

 パンツもきれいで判定はセーフ! 

 いやあ、早く気づいてよかった。うけねらいでベッドにやられちゃあたまらん。

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2007/04/27
時々歯医者 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sは以前、歯の治療で大変なことになったので、定期的には医者に行き、歯医者さんに慣れたり、診察台に慣れたり、虫歯予防をしたり…という通院をしている。

 といっても、こちらが行きやすい夕方の予約がなかなか取れず、2ヶ月か3ヶ月に一度ペース。慣れるためと言いながらもどうかというところだ。

 最初は部屋に入ることも難しかったが、入ってからは部屋の隅のいすに座り、診察台に横になるのは拒否。それでも帰る直前に一瞬横になったりしていた。通常は磨きの後、フッ素をつけて磨いたり、先生にほめられながらやっていた。

 慣れていくはずが、次何するかがわかるようになり必死で拒否。通常は磨きをいすに座ってやるのはいいが、フッ素(リンゴ味)は絶対ダメと拒否。診察台はそれこそタッチくらいがやっと…とここ数回はなってしまっていた。

 さて、ここは療育センターの中の歯科なので、内部で勝手に連携してくれたのか、本日は初めてST(言語聴覚療法)の先生にも一緒に入ってもらえた。

 日頃月2回のSTでやっている、TEACCHもどきの方法を歯科の部屋にも取り入れた。カラーボックスの上の段から順番にやっていき、終わったら終わりの箱(フィニッシュボックス)に入れるというもの。STの時は、いばって鼻の穴をふくらませながら(笑)すいすいとこなせるようになってきている。

 今日もいつも通り部屋に入るまでは少し拒んだもののなんとか入室。いつものいす(診察台ではない)に座ると目の前に「違う場所でいつも見る」ようなカラーボックスがあったりしてややぐずり気味。

 歯磨きの後、フッ素磨きに入るところで、逃げたり、泣いたり、怒ったり…。

 それよりもましと思っているのか、3番目の段に写真カードが入っていた「診察台」に近づく。

 足下から近づいて、診察台の足置き場にひざまづき、寝たらおしりに当たるあたりにあごだけちょこんっとのせていた。

 何度かアピールしていたが、せっかくSTの先生にも用意してもらっているので、みんなで2番目にこだわって一口だけでもやらせようとするのだがダメ。時間も結構たったので、「S、フッ素の歯磨き片づけて」というと、スッと寄ってきて歯ブラシを終わりの箱へ…。やはりやり方がわかっていないのではなくて、ただ「拒否」していた模様。

 3番目の棚のカードを持って、診察台の頭のところにあったカード入れに入れるときも、診察台に寝させられないように、離れたところからすーっと手を伸ばして、うまいこと台にさわらぬまま、ぽいっと投げ入れた。

 みんなの準備を結構無駄にしたが、一応前回よりはがんばれたからよしとするか…。


 料金はいつも通りだったので、「へー、STはサービスなんだ」といたく感心した…


 のだが、トイレから戻ったところを会計の方に呼び止められ、「わらGさん、本日はSTもありましたね」と結局しっかり両方とられた。

 視覚的に整理されても、本人のいやがる気持ちの変化はなし…ということがわかったことが成果かな。
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2007/05/02
公民の学習 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 ここ数年、3年社会科の普通授業を受け持っていない(選択ばかり)ので、「ちょっと公民の勉強しとかないと記憶が怪しくなってきたなあ」と思い、昨年あずかっていた教科書(今は改訂の度に学校で数冊しかもらえないので個人のものにならない)を持ってかえって、連休中に読むことにした。

 少し読んでおいておくと…Sがはまった。

 うちのSは文字には全く興味を示さないのだが、写真好き。小さい写真がたくさんあるのが特に好き。過去にも、「歴史資料集」とか「日本の教会2」とかよくわからない本が気に入っていたのだが、今回この「新編 新しい社会 公民」にはまったらしい。

 ただおとなしく読んでくれればいいのだが、読みながら気に入った写真を、ペシッと指ではじくのが好きで、彼に1ヶ月愛された本はそのうちその部分に穴が空くのであった…。

 学校の本だからまずい…とカバンに片づけたのだが、いつの間にかまた持っている。安全地帯だったはずの私の仕事用カバンも開け方がばれてしまったらしい。

 ということで、次に仕事に行く日まで、彼の公民の学習は続くのであった。

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2007/05/03
フライングディスク 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 本日、山のとなりの小学校に家族で出かけた。

 ここは幼少時から不法侵入をしている慣れた場所(Sにとっては公園感覚)である。


 いつものブランコが今日は使えなかったのだが、ご機嫌にいろいろな遊具で遊んだ。


 以前、学年の遠足で興味を持って一回だけ投げた…ということだったのでフライングディスクを購入して持って行った。

 興味なさそうだったが、ひとりで楽しそうに投げ続ける私…にやっと気づいたのか、「よこせ(うー)」と手を差し出しはじめた。

 なんと縦に持って、上に高くぶん投げる。

 ところがなぜか結構回転して飛ぶ。

 数度は横向きで教えるのだが、結局は縦投げが気に入ったようで、遊びの合間に「ちょっとつきあってやるか」という感じで投げてくる。

 とても生意気なので、直接こちらからそばまで投げたいのだが、もちろんとれないのでぶつかると鼻血ブーになるのでいちいち手元に届けに行かされる。

 昔あった「ノバ」?みたいな柔らかいヤツを何軒かの店で探したのだがなかった。どうもとっくに世の中から消えているらしい。

 かなりお値段高めだが、楽天ショップで発見!

 スペイン製のそれの購入を決めたので、Sめ今度は一発お見舞いしてやる!

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2007/05/04
夏の土地 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 自分の家のあるところが行楽地なので、連休中、道路は結構大渋滞。地元の人間は抜け道もいろいろわかってはいるが、そこにたどりつくまでは道が一本だったりするので、時間を考えて出かけないと大変である。

 連日Sは近場の公園やデパートに出かけたが、一日くらいは本格的な遊び場所に連れて行こうということで、大きな施設ではあるがやっぱり近場の(笑)和名「夏の土地」なるところに出かけた。

 ここは通年入れる大温水プールや遊園地がある人気の施設である。が、お値段も結構するのであまり地元の人はいなくて、近県やちょっと遠めの県内の人がわざわざおいでくださっているようだ。

 我が家では、強い味方『療育手帳の割引』がここはしっかり効いて半額になるので、混んでいるとわかっていても、「また行ってしまう」のである。

 お天気がよくて暑かったせいでプールの人口はなかなかのもの。Sは、プールと遊園地を繰り返すのは難しいので、まずは服を着たままプールの横を通り抜け、「泳ぐのはご飯の後だよ」と何度も言い聞かせながら通過し、遊園地側に出てから乗り物に乗った。

 こちらはすいていて、待ち時間もほとんどなし。ちょうど目の前で1回待って、どんな乗り物かわかってから乗る…という最高の条件だった。見ているところで、「これ、乗る人?」と聞くと、「うー」と元気よくハイタッチ。勢いよく回ったり、スピードが出ていたり、一緒に乗る親の方としてはやめたがってくれても全然問題ないのだが…。

 回転ものもスピードものも大好きなS、時々「わおー」と高音で吠えながら楽しんでいたようである。

 夫婦は交代で一緒に乗りながら、少しずつげっそりするのであった。

 昼食を食べた後、室内大温水プールへ。1時間に1回、大波が来るサービスなどもあり、Sはゲラゲラ笑いながら楽しんでいた。

 笑いながら水没したりするので(笑)、結構水も飲んだように思うが…。

 そして仕上げは、地下の温泉。といってもどれだけ薄めていてどれだけ循環させているのか、温泉と名乗るには怪しいところではあるが…。

 プール監視員さんがいないせいか、ここは無法地帯! 水着着用ながら本来は普通にお風呂のはずなのだが、お風呂に浮き輪で浮いている子どもがたくさん…風呂から風呂に走り回る子ども…クロールしている子ども…大きなイルカ(もちろん遊具)に乗った少年まで…。

 たぶん、上のプールが混んでいて、下にそのまま流れてきた人たちなのであろう…。


 Sは温かい湯が好きなので、リラックス。お上品な子どものように湯船に入っていた。


 が、突然、海パンを脱ぐ。

 最初はのんきに「S、お風呂だけど、ここは水着を着るお風呂なんだよ」などと説得していたが不穏な空気を察知。

 あわててシャワーのところに連れて行き、どさくさしょんべんタイム。

 その後、またいくつかの湯船をはしごしてくつろぐ。が、突然、海パンを脱ぐ。

 そしてまたシャワーのところまで行って、どさくさしょんべんタイム。

 3回これをやるほどリラックス?したが、3回とも間に合ってシャワーのところまで行けてよかった。

 あやうく「湯船しょんべん」の無法者になるところであった。

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2007/05/05
脱マッシュ 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sの頭はいつもマッシュルームカット。といってもきれいな丸いマッシュではなく、いびつなヘルメットのよう。

 髪の量が多い、分け目は本人が指でといてなくす、家でしか散髪できない、それも短時間しかできない、それも途中で終わらされる…など様々なことが重なって、誰が見ても「素人がやった」とわかるような髪型である。

 前髪だけざくっと切って終わったようなときには、ワカメちゃんもびっくり、「火垂るの墓」のかわいそうな女の子を思わせるような田舎の少年少女になってしまう。

 以前から「意外とお店だとできるのではないか」と散髪に関わらない私だけが主張しており、家族は誰も相手にしていなかったのだが、今日、近所の美容院に電話予約をして連れて行ってみた。

 他の人も一緒だと、「心配オーラ」とか「緊張オーラ」を出してしまい、Sのイヤイヤムードにつながるので、私だけで連れて行き、後からそっと妻が合流…ということにした。

 電話でも「お店で切るのは初めて」と伝えてあったし、ダメなら今日は店に入るまででもいいや…と思いながら連れて行った。歯医者のことを思えば、そうはうまくいかないだろうと。

 そのリラックスがよかったのか、車から降りると、パステル調の青い丸っこいドアを自分で開けて入店。中のおばちゃんもSの特学のクラスメイトの髪も担当しているだけあって慣れたもの、優しく出迎えてくれて、「イスにどうぞ」なんて言われたら、いい子で座ってしまった。

 タオルや前掛けをつけて鏡を見つめている。やはりこの「前に鏡がある」のがよかったようだ。

 髪の後ろ側に髪留め(ピンチ?)をはさんでいる間も、おばちゃんの「いい子だねー」のほめまくり攻撃は続く。「いい子」のSはそのまま後ろ髪のカットに素直に応じている。

 考えてみれば、家族の切れ味の悪いカットに比べれば痛くもないし、不安な空気もないし、作業も鏡で見られるし…快適に違いない。昔のマンダムの宣伝(チャールズ・ブロンソンの「うーん、マンダム」古いなあ)みたいにあごを突き出したりしながら自分の髪を切る作業をじっと見ていた。

 少しでも早く一気に…とお願いしてあったのでどんどん進む。途中から来る予定の妻に「やってるところを見せたいなあ」と思ったがあまりにも順調すぎて終わってしまいそうだ。ふと外を見ると、目を丸くして妻が立っていた。

 その後、最後に耳のまわりを切ろうとすると少し抵抗が始まった。

 が、逃げてうろうろしても、おばちゃんは待ってくれるので、また座って少し切る。またうろうろ。また座って少し切る。とやっているうちに終わった。

 「がんばったらアイスあげるよ」のおばちゃんプレゼントが本当にあった。もっとも、あるはずのアイスは家族がすでに食べていたようで、代わりにあげたチョコには目もくれないSに、あわてて娘さんが買ってきてくれたようだ。

 アイスを食べて気分も新たに、初めてあらわになった首筋の産毛(とはいえかなり剛毛)やルパンや銭形警部並みのもみあげもそってみることに。さすがに動くので、立ったまま、妻が頭を固定しては、おばちゃんが少しそる。こわがっているというよりは、くすぐったがっている。

 アイスを10回くらいなめては、「はい、じゃあまたがんばってみよう」となって一剃り…を繰り返して、一応終わった。

 頭がさっぱりしてみんなにほめられまくって、ここが「楽しい場所」となってよかった。

 今後もこちらでお願いしようとは思うが、アイスのない冬はどうするのかなあ…。

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2007/05/06
サポートブック 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 2年ぶりに、Sの「サポートブック」を作り直した。

 Sを支援する際に、サッと読んで特徴をつかんでもらうための書類という位置づけで、養護学校の先生のHP 「トミーの部屋」からサポートブックの形式を参考にさせていただいて作った。

 「これはいい」と思ったのだが、うちは移動介護とか預かり保育を頼む機会がないので、結局、小学校の先生に一度出した…という活用しかされなかった。

 そんな感じなのでもう必要ないかとも思ったが、何かで急に…ということもあるかもしれないし、内容が古くなっていたので、今回作り直した。

 2年前作ったときとだいぶ文章を差し替えた。そう、2年前よりも「成長」していることが思ったよりあったのだ! 日々のつながった時間の中ではあまり意識していなかったが、こうして過去のある時点と比べてみるとその成長に気づくことができて、サポートブックの思わぬ活用法となった。

たとえば、2年前のこの部分

<生活習慣>

[排泄]小…45分ごとに行くと漏らさずにできることが多くなりました。ただ、立ってやることをどうしても拒否するので、洋式トイレに座ってやっています。その時は全部脱がなくてもズボンを降ろしてできます。大…外出中はまずやりません。家でたまたま成功したことはあるのですが、日頃は家族から隠れておむつの中にやるもの…となってしまっています。時間はたいてい夜です。

[着替え]そでをひっぱってやると自分で脱ぎます。着る時、はく時の向きは自分ではわかりません。たたむ行動は練習中です。

[入浴]お風呂は好きですが、湯船の中で横になってしか髪が洗えません。少しずつ頭をぬらすことになれてきていますが頭にシャワーをかけることがイヤなようです。顔を洗うと、水を飲もうとしてなめてしまいます。

[就寝]不規則です。眠くない時は必死でふとんから出ようとします。暗くして他の人が寝るとあきらめて布団にもぐることもありますが、一人でも平気で起きて遊んでいます。また、かけてある布団を蹴飛ばすことが多いです。


今回はこう変わった!


<生活習慣>

[排泄]小…自分から行くときもありますが、ぎりぎりになるまで我慢するので、1時間半ごとに声かけが必要です。ただ、水泳時は30分間隔くらいになります。自分で海パンをおろすか、水中で不機嫌になるときはたいてい「トイレのサイン」です。ズボンは全部脱がなくても足下までおろせばできますが、ファスナーはまだ使えません。大…洋式トイレに座るとできます。トイレに来ておしっこを嫌がるときは大便の可能性もあります。トイレットペーパーをほどよい長さで切って渡すと、小さく丸めた後、自分でお尻をふきます。

[着替え]そでをひっぱってやると自分で脱ぎます。着る時、はく時の服の向きは自分ではわかりません。たたむことは形式的にはできます。

[入浴]たとえトイレの直後であっても、入るとすぐにすみっこで用を足します。お風呂の湯船が好きですが、シャワーはあまり好きではなく、特にシャンプーが顔にかかるのが苦手です。洗うことはまだ他人任せです。

[就寝]不規則ですが、暗くして他の人が寝るとあきらめて静かにしています。寝てからは、かけてある布団を蹴飛ばすことが多いです。




成長しているようで、新たに書き加えられていることも、そのまま残っていることも結構笑える。

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2007/05/15
親子遠足? 2 「障害児と生きる日常(35700)」 [ 最近のことの日記 ]
 本当は親子遠足ではないのだが、我が家は行事への付き添いが認定就学の条件なので(半ばやけ気味に毎回書くが)、数日前にクラス会(講師をした小学校)をしたばかりの大きな公園に出かけた。

 すばらしい天気、すばらしいお花畑の道…を進みながら、そういえば2年前、同じ行事に1年生初参加の時は、電車でもドキドキしたものだった。

 公園に着いてからも、Sが歩かなくて、途中何度もひっくり返っては泣き、最後はだっこかなんかで大変だったなあ…と思い返しながら、今日のSの姿にうれしくなってくるのであった。

 昨年は妻がついて行ったが大変だった。それは天気が雨だったため。雨が降ると歩道のタイルのところにわざと転びたがり、自らびしょびしょになっておいて、水が気持ち悪いと泣きわめき、着替えたがって道ばたでパンツを脱ぐ…また履かすの繰り返しで大変だったらしい。これをきっかけに、Sは「小雨決行」の時は「不参加」という方針になった。

 で、すばらしい天気の中を原っぱを歩き、他校の特学も一緒になってゲームが始まった。やっているうちにみるみる空の色が変わってくる。そして…遠くで雷の音が次々に鳴る!

 ゲーム中断となり、屋根のあるところに避難して、軒下のようなところでわびしい昼食タイム。そのころには「ひょう」まで降り出した。

 ということで、気まぐれな春の天気のせいでまたもや残念な結果に。帰り道の例のSがわざと転んでびしょびしょになるタイルのところは事前の情報がインプットしてあったので、転ぼうとするたびに片手で引っ張り上げて完全阻止!

 雨の中の徒歩行軍で靴や靴下こそ濡れたが、無事に駅までパンツをはいたまま(笑)たどりついた。

 こうしてSにとって楽しかったのか何だったのかわからないままこの行事は終わった。ちなみにこの日のために私の払った代償は、「授業参観週間なのに、補教(自習)を出す」という思い切った行動であった。もちろん校長も了承済み(市内小中特学合同の行事)だし、現場でも会っているのだが、教室をのぞいてみて自習だったらさぞかし見学の人は驚いたろうなあ…。

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2007/05/19
お気に入りビデオライブラリー 「障害児と生きる日常(35999)」 [ 最近のことの日記 ]
 自閉症児が好む「繰り返し」の行動パターンとして、「お気に入りビデオ」がそのひとつになることがあることはよく知られている…と思う。

 「自閉症の原因はビデオやテレビの見せすぎだ」なんていうアホなコメンテーターや学者がいたりするのは、そのイメージの影響もあるかもしれないが、これは本末転倒で、先に生まれつきの脳の機能障害で自閉症になっていたのであって、その障害特性ゆえに、普通の人たちよりも映像を何度も楽しむことができるのだ。

 養護学校で出会った子たちも、それがアンパンマンだったり、ドラマの一部分だったり、NHKのこども番組だったり、はたまた時代劇だったり…と千差万別だったように思う。

 うちのSは、テレビはつけたがるが番組中はほとんど見ていなくて、CMだけ見ている…というタイプなのだが、番組中でも突然強く反応してテレビの前に立ちふさがる時がある。

 それはドラマなどのオープニングやエンディングの場面。結構派手だったり、名前がすいすい流れていくのが特に好き。

 今回強く反応したのは「特急田中3号」。やはり電車と競争する田中君と、流れていく出演者の名前…軽快な曲とともにお気に入りになった。

 ドラマそのものは私が毎週見るために録画していたので昨日オープニング部分だけをダビング。今日からお気に入りビデオライブラリー入りをして、朝から数十回は流れている(笑)。

 「伝える」練習と、「選ぶ」練習として、それぞれのビデオの特徴的なポーズの部分を写真カードにしてある。Sは、まず「リモコンを持ってくる」 どれを見るの?と聞かれると 「見たいビデオの写真カードを選んで人に見せる」 それを見て、これね…とポーズをとると 「そのポーズのまねをする」ということができるようになってきた。

 途中、ひらがなボードの1音を押す…というようなことにもチャレンジしたことがあったが定着しなかった。お互いに気楽にできるし、選んだり伝えたり一応のコミュニケーションになっているのでまあこれでよしとなった。

 選ぶといっても、あきるまでは同じカードばかりが続くので、「親がいやな曲はビデオライブラリーにまぜない」というのがポイントである。

 現在はカードが5枚となったが、本人はちゃんと気分で選び分けているようだ。なぜなら、デッキの切り替えが面倒で違うのをそのまま流したりすると、「うー」とカードを持って抗議に来るのだ(笑)。

 ちなみにその5種は

 1 アイーン体操  バカ殿様とミニモニ姫
 2 がんばらんば  さだまさし
 3 さやえんどう 画像は運動会の振り付け
 4 のだめカンタービレ エンディングとおなら体操
 5 特急田中3号のオープニングとちびまるこの終わりの体操
 
 傾向があるようなないような…。

 おかげさまで、1~4までは私がカラオケで歌えるまでになりました…。

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2007/05/20
ブランコ 「障害児と生きる日常(35999)」 [ 最近のことの日記 ]
 世の中で遊具の事故が相次いだせいか、いつも行く山の小学校の、
木からぶら下がったブランコは使用中止になった。

 残念がりながら、普通のブランコをしていたが、私が立ち乗りをしていると、Sが自然にまねをして初「立ち乗り」に成功!

 押してやると、その後それなりに腰は動かすのだが、だんだん勢いがなくなっていくのが笑えた。

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2007/05/26
運動会 「障害児と生きる日常(35999)」 [ 最近のことの日記 ]
 昨日は天気予報の変更を知らなかったので、雨の中、飲み会に行き、「明日は多分休みだな」と安心して深酒し深夜に帰宅。

 そして今朝、予想外(私本人にとっては)の晴天となり、Sの小学校3回目の運動会を迎えたのであった。…朝からちょっとつらい。

 さて、競技の方は先生がSについてくれるしそう出るわけではないし、そのタイミングでぐずったりして出られない…なんてことさえないように祈りながら、児童席にいる待ち時間に面倒を見るのが私の仕事である。

 それにしても暑い。直射日光を受け続けて暑い。二日酔いの人はなんだか悪い汗がよく出たような気もする。そんなつらい午前中の間も、Sは学年の競技にも出たし、早めに教室に戻ったりすることもなく自分の席で過ごすことができた。ほとんど砂遊びに夢中ではあったが、途中で家に帰って出直した過去のことを思えば嘘のようながんばりである。

 妻の勤務先の運動会と毎年ぶつかるので、すっかり小学校の運動会は父子家庭状態。昼ご飯の時、少し食べてから一度泣きが入り、すっきりしてからまた少し食べて…Sは不機嫌なまま午後の部を迎えた。

 午後は80m走。そんなにまっすぐ走るのはかなり無理(笑)。ゴールに向かうのではなくて、逃げていく80m走ならかなり速いし、屋内で下り坂なら国際レベルのスピードなのだが…。

 相手は3年連続同じ、特学の同級生。3人とも自閉仲間なので必ずしもまっすぐ走る保証はないのだが、練習ではいつもYくんが一人でまじめに走って独走状態。Aくんが決して走らず悠々と歩きながら2位でゴール。そしてSがとぼとぼ歩いて途中で他の方向に逃げて…コースに戻ってやっとゴール…というのがこの3人のおきまりパターン。途中経過は多少違っても順位はほぼ毎年同じである。

 さて本日のレースがスタート。本命Yくん、対抗Aくん、大穴Sというところか。競馬だったなら、Yくんの単勝一番人気1,1倍…というくらい固いレースだ。さて並んでいるところからすでにやる気なしのS。今にもだっこを求めそうな様子だ。

 ビデオを持った私は、ゴール付近ではSがたどりつかないかもしれない(笑)ので、スタートから20mくらいのところで前半中心に映像をとろうとねらう。

 さて各馬一斉にスタート…しない。それぞれがイヤイヤしたりする中を先生3名がそれぞれ伴走する。しかしここでいつもと違う様子が見られた。暑さで不機嫌になっていたYくん。スタートで少し出遅れる。いつもはひとりでもまじめに走れるのに、いらだったのか自分の前方にいたSの伴走の先生の背中を押して走り出した。やむなく押されていく先生。そうしているうちに伴走の先生はSとYくんとで入れ替わったり、いろいろと人が入り乱れて混乱するうちに、集団が私の前をすぎていった。

 異変は40m付近で起こった。先生を押し続けて独走中のYくんがなぜか倒れた。何かにつまずいたのか、なかなか起きない。そしてその横を悠々と歩くAくんが通り過ぎていく。ちょっと横綱朝青龍似の彼は貫禄たっぷり。さらに人の不幸の好きな?Sは、Yくんが倒れたのを見て急に走って集団に追いついた。こちらからは見えないがたぶん笑顔だったに違いない。

 Yくんも起きあがって、追い上げてきて、あと20mとなった付近では空前の大混戦。ゴールテープが見えたこのあたりで先生たちは少し離れ、「後はお好きに」という状況だったのだが、Aくんは相変わらず悠々と歩き、SはなぜかYくんの背中を押しはじめた!

 もう一度こかそうとしたのか? それとも「お前が一番じゃないとダメだろう」と自閉症児のこだわり(笑)を見せたのか、その状態でゴールの5m手前でAくんを抜いて、まもなく二人で友情のワンツーフィニッシュ!

 かと思いきや、突然押すのをやめて、最後の1mで横からYくんを抜いて自分が一着でゴールした!!

 ゴールが撮影場所から遠かったことで、望遠は目一杯、さらにあまりのできごとに、肉眼で必死に見ようとしたために手元のビデオカメラはいい加減になった。「やばい、とれてなかったら家で妻に怒られる…」と思ったが、ゴール後すぐにぶれてしまっていたものの、「生涯初のSの一位の瞬間」までは何とかとることができていた。

 いやあ、人生は何があるかわからない、大穴レースは来年度転学予定のSにはとてもすばらしい思い出となった。

 その後も全校競技に出たり、児童席で隠れて昼ご飯の続きを食べたり…して最後までみんなといられた。3時半までちゃんとがんばれたなんて(しかもくそ暑い炎天下)奇蹟のような一日であった。

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